レポートのまとめ方、書き方に関するTipsなど
今更ですが幾つかよく聞かれる質問などをまとめておきます。(個別に対応すると僕が死ぬので.因みにかなりうるさめに書いてあります.バカじゃねーのと思う人はイライラすると思うので読まないで下さい.)
因みに,僕がレポートを書くときに注意している事をまとめているようなものと思って下さい.いつもの通りここはおかしいんじゃないの?と言うような意見は大歓迎です.
基本事項のおさらい
- レポートの書き方に関しては配布されたテキストを必ず熟読し,体裁に関して各教官毎に指示のある場合には必ずそれに従うこと.→今更かと思いますがページ数が入っていないレポートなどが散見されるので.
- 横書きの場合には基本的に左横2箇所綴じです.→これは1に含まれるかもしれませんが,一応.特にWordなどではスペースを適宜取りましょう.
- 表記揺れの処理,スペルチェック,禁則処理等はきちんと行うこと.→特に手書き,Word等はこれらの処理がイマイチな傾向にあります.
- 表紙の表題の文字ポイントは本文よりも大きく取り,実験テーマ,学籍番号,氏名,日付を明記すること.
- 参考文献を参照した場合にはその旨をレポート中に記すこと.→適当すぎます.
- 変数は基本的に斜体,数学の関数等については立体で書く.→適当すぎます.
- 本文は明朝,見出しはゴシックが基本です.↑の事項もそうですが,書体やスペースの開け方などの表記にも実は細かい規則,流儀があると言うことは頭の片隅にでも入れておくと損は無いと思います.(例: 「表記の哲学」,数学の常識・非常識---由緒正しい TeX 入力法など.)
- 数式は基本的に中央に書きます.
- 査読,推敲,検算はきちんとしましょう.画面上では結構気がつかないものです.
実験結果をまとめる際の注意点
- 誤差の議論は適宜行うこと.
- データをプロットした際,それらの値の途中に意味を持つのか持たないのかを考慮し,直線的に結ぶか近似曲線を描くかをきちんと考慮すること.→何でもかんでも直線であったり,曲線近似すればいいと言うものではありません.
- 幾つかのデータから傾きなどを求める際には最小自乗法等を用い適切に近似すること.→Excelの場合はグラフ→近似曲線の追加で追加が可能です.
- グラフの目盛り,凡例などは適宜調整すること.→Excelで適当に出たデータをそのままという人は結構います.
レポートを書く際に役立つ著書,ツール,リンク
- 理科系の作文技術,木下是雄,中央公論新社,1981→幾分古い記述もありますが名著です.
- 前田雄介准教授のWebサイト「研究活動や研究発表で有用なソフトウェア」→前田先生のページは割と網羅されていますが,身近なところでは他にも沢山あります.
- Wordで数式を書く際に死んでいる人はTeXを使ってみると良いかもしれません.フリーですし,取っつき辛そうに見えますがそれほど難しくはありません.(安易に勧めると言うわけではないですが無駄な苦労は出来るだけしないようにしましょう.)インストールに関してはあべのりさんのページにTeXインストーラというものがあります.
その他(蛇足)
- Excel,Wordの操作が分からない場合はヘルプを見るかインターネットで検索すれば大抵見つかります.→困るところは大体皆一緒と言うことです.ヘルプは折角ついているのに意外に皆利用しません.分かりにくい設計にしてあるのも問題ですが.
- 学費を払っているわけですから憶せずに教官に質問をしましょう.
- 互換性のないVerのソフトウエアを使うのはやめた方が良いでしょう.例えばOffice2007独自の形式は浸透しているとは言い難いです.
- バックアップは必ず取りましょう.Windowsは肝心なときに死にます.
- 英語アレルギー,(ソース)コードアレルギー,コマンドラインアレルギーは早めに克服することをオススメします.→便利な解析ツールなんかは英語だったりコマンドライン(CUI)だったりします.慣れれば案外大丈夫なはず・・・です.(英語がダメぽちゃんな僕でも何とかなっている訳ですし.)
- 他人のレポートを意味も分からずに写すのはムダです.解決の糸口にしたり,参考にして理解するのは問題ありません.但し聞き癖がある人は注意しましょう.まずきちんと自分で考えること.→例外はもちろん多々あります.因みに僕に聞くなと言っているわけではありません.
- 提出期限には必ず出すと言う癖をつけましょう.完成していなくとも「ここまで進みました.」と言う出し方でも構わないと思います.後回し癖がつくのは良くありません.
- 班毎に実験をしているわけですから,班での連携はもちろんですが,同級同士の連携をガンガン活用させていきましょう.→三人集まれば文殊の知恵とも言います.たまに臨界事故が起きたりもしますが・・・.
- ある程度時間が空き,僕のPC環境が落ち着いたらFTPサーバにスペース,もしくははてな内にグループなどを作って共有化を図ろうと思っていますが,いつになるやら・・・.