「童貞。をプロデュース」周囲の反応と、感想

一人の人間と向き合う、というのは、しんどい、しかし、しんどい故に、そこには生の人間関係、というのが生まれる。
童貞。は「ほんとどうしようもない奴ら」を真摯に、そして生できちっと撮っている映像作品であった。故に僕はその点を評価する。
松江監督自身が「真摯に」作品を作る人である、というのは、監督の作品から見て取れていた。
以前にも書いたが、僕は「パンチが無い」とは書いた。しかし「ボディブロー」のようにきく。それは「ナマモノ」故に効くのであろうと、僕は思っている。


以下、周囲の感想

  • 「意図が分からない。エロくない。でも、童貞に対してどうしようもねぇやつだと思った。意図が分からないという割には最後まで観てしまった。ちょっともう一回観に行ってみたい。」
  • 「穴奴隷は名曲。」
  • 「わけわかんねー。」
  • 「なんか腹立つし、自分も童貞だけど、なんで童貞なのか分かった気がする。」
  • 「劇場で観るとか、あまりしなかったけど、一本の作品を通して観る事が大事な事もあると思った。」
  • 「予告編とかを観てても思ったけど、自分の知らない世界があり過ぎだと思った。こういう事を知らなかったのが人生の損失だった。」
  • 「お金にならないような事を、よくここまでやるなと思った。」
  • 「ってーか彼女とか顔出してていいの?」

宣伝した相手が所謂文科系な人間じゃなかった人が多かったんだけども、何かを感じてくれたようで、僕としては宣伝してよかったと思う。
言葉にできない何かが、彼らの心に入ってくれた、それでいいんじゃないかと思う。